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妊娠中に気をつけたいあんなコトこんなコト… これって本当に正しいの?

お腹に宿った新しい命。喜びの反面、自分が食べたものやとった行動がお腹の赤ちゃんに影響してしまうかも…?と考えると妊婦さんは不安でいっぱいなのではないでしょうか。風説を過剰に気にするのもストレスの元となり、それ自体が赤ちゃんの発育にとってマイナスになりかねません。振り回されないためにも、できるだけ新しい情報に基づいた正しい知識を得ることが大切です。数ある言い伝えの中からいくつかを取り上げてみましたので、参考にしてみてくださいね。

カフェインは良くないといわれたので、ハーブティーを飲んでいる。

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 コーヒー、紅茶、緑茶にはカフェインが含まれ、カフェインには血管収縮作用や興奮覚醒作用があります。胎盤を通じて赤ちゃんにも送られるので、妊娠中はなるべく控えたほうが良いというのは本当です。1日1〜2杯程度なら問題ないとも言われていますが、利尿作用もあるため、平常時よりも水分をたくさん必要とする妊婦さんに適した飲み物とは言えません。我慢がストレスにならない程度に、ノンカフェイン飲料で代用するようにしましょう。
 一方、ハーブティーはノンカフェインで、香りでリラックスできたり、ナチュラルでオーガニックなイメージもあるため、妊婦さんも安心して飲めるように思われます。しかし、中には子宮収縮作用があるもの、妊産婦に禁忌のハーブが含まれるものもありますので、注意が必要です。必ず専門家のアドバイスを得て選ぶようにしましょう。
 妊婦さんにNGなハーブの一例としては、リコリス/レモングラス/ローズマリー/アンジェリカ/ウコン/マテ/シナモン/サフラン/等があります。

肉よりも魚、豆製品、海藻類など和食中心の食生活を心がけている。

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 確かに肉食に偏り過ぎると、同時に動物性脂肪も過剰に摂ってしまいがちなので気をつけなければいけませんが、肉からしか摂れないアミノ酸もありますので、バランスよく食べるようにしましょう。
 また、一部の大型回遊魚は水銀の含有率が高いので、たくさんとり過ぎないよう注意しましょう。水銀は胎児の中枢神経に影響するといわれています。
 水銀含有量が多いといわれる魚の一例には、キンメダイ/めかじき/クロマグロ/メバチマグロ/などがあります。もっとも、週に1度80g程度までなら問題ないでしょう。
 海藻はミネラルや食物繊維が豊富で、ぜひ取り入れたい食材ですね。ただし少し気をつけたいのがひじき。鉄分などの栄養価が高い優秀な食材なのですが、有害な無機ヒ素が含まれることを懸念する報告もあります。乾燥重量で1日4.7gを越える量を継続的に食べなければ問題ないとされていますが、常備菜にもよく使われる食材ですので、摂り過ぎには気をつけたほうがよいかもしれません。目安として、小鉢に週2回程度の量なら差し支えないでしょう。]

妊娠中にペットを飼ってはいけないといわれました。

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猫の糞などにいるトキソプラズマ原虫に、妊婦が感染すると胎盤を通じて胎児にも感染し、先天性トキソプラズマ症になるおそれがあります。ただし、大多数の日本人は成人になるまでの間に感染し、免疫ができていると言われています。すでに猫を飼っている人が手放す必要はないと思われますが、心配ならトイレ掃除の際は使い捨ての手袋を着用するなどの対策をしましょう。
ちなみに、トキソプラズマは稀に、加熱の不十分な肉、刺身、生ハム、スモークサーモンなどからも感染する例がありますので、我慢できるものなら妊娠中は避けたほうが無難でしょう。
 また、ハムスターなどに繰り返し噛まれることで、唾液がアレルゲンとなり喘息を発症することがあります。他には、引っ掻き傷から菌が入り腫れたり呼吸器症状を起こすこともある(引っ掻き症候群、パスツレラ症)ので、新たにペットを飼い始めたい場合は、妊娠中や新生児期を過ぎてからにしたほうが良いといえそうです。

産まれてくる子どもがアレルギーになると言われたので、卵、乳製品、大豆を食べないようにしています。

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以前、妊娠中にある種類のタンパク質を取りすぎるとアレルギーを持つ子供が生まれると言われていたことがありますが、現在では否定的意見が主流になっています。アレルギーになるならないは、遺伝的要素が大きく関わっているようです。
逆に、乳製品であるヨーグルトを食べていた妊婦の赤ちゃんは、アレルギーを発症する確率が70%も少なくなるとする、欧米の調査結果もあります。しかし、いくら良い効果をもたらす可能性がある食品だとしても、それだけを集中的に摂取するような食べ方はお勧めできません。やはりもっとも推奨されるのは、いろいろな食品から バランス良く栄養をとることでしょう。
アレルギーの怖れとは別の理由になりますが、妊娠中に避けたほうがよい乳製品はナチュラルチーズ。カマンベールやブルーチーズ、ウォッシュチーズなど非加熱タイプのチーズには、リステリア菌と呼ばれる細菌が存在することがあります。妊婦から子宮や胎盤に侵入すると死産や流産につながったり、生まれてきた赤ちゃんが敗血症や髄膜炎を発症することもあるという、妊娠中に感染すれば怖い細菌です。ですので、もしチーズを食べるなら製造過程で加熱済みのプロセスチーズを選びましょう。
卵、大豆も良質なタンパク質、ビタミン類を含みますので、是非取り入れたい食品です。一方で、卵には女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをする成分が多量に含まれていますし、大豆もまたイソフラボンという女性ホルモン類似物質が含まれていることで知られています。ホルモンのバランスが大切な妊娠中ですから、やはり摂取過剰とならないよう、どの食材も適量を心がけたいですね。

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