妊娠中の辛い”つわり”をできる限り軽くしたいというのは、妊婦さんみんなの共通の願いなのではないでしょうか。
妊娠したらつわりになるのは仕方ない、と諦めている方も、ぜひつわりの仕組みをきちんと知って、様々な対処法を試してみてください。
重いつわり、実は軽減できるのです!
今回は、そんなつわりの仕組みと、軽減させる方法をご紹介します。
つわりとは一体何なのか
出典:http://gathery.recruit-lifestyle.co.jp/article/1145706004636056201
そもそもつわりとは一体何なのでしょう?
妊娠中に起こる吐き気やムカムカなど、消化器官を中心のトラブルをつわりと呼んでいます。実に妊婦さんの8割程度の人がつわりを体験します。
引用:http://www.ikujizubari.com/kenko/tuwari2.html
消化器官のトラブル全般をまとめて「つわり」と呼びます。
妊婦さんの8割程度が経験する、ということで、症状は人によって違えど、ほとんどの方が通る道であることがわかります。
つわりの時期としては、だいたい妊娠5週目〜16週目の間が多いと言われています。
特に妊娠3ヶ月目はつわりのピークで苦しむ妊婦さんが多いです。
つわりの原因
つわりが起こる原因に関しては諸説ありますが、一番有力な説として、ホルモンの分泌が原因だと考えられています。
妊娠することで大量に分泌されるようになる、hCGというホルモンに体が適応できず、気持ち悪さや胃のムカムカなどの反応が起こる、ということです。
また、その他にも、自律神経のバランスが崩れることや、体内の赤ちゃんを異物として拒否反応を起こしてしまうこと、流産を防ぐために、なるべく激しく動けないようにすること、精神的な不安が大きくなることなどが原因として考えられています。
つわりの症状7種
つわりの症状は、7種類程度に分別できます。
まず一つ目の症状が、胃のムカムカです。
ずっと二日酔いのような胃のムカムカが続き、ゲップを出したくても出せないような気持ち悪さがあります。
二つ目が一番メジャーな吐き気です。
何を食べても戻してしまい、体重が一気に減少してしまうことがあります。
そして三つ目が食べづわりと呼ばれる症状で、空腹になると吐き気をもよおすので、常に食べ物を口に入れておくようになります。
また、食べ物の好みが変わって、同じものしか食べられなくなるのも食べづわりと呼ばれる症状です。
四つ目は、匂いに敏感になることです。
特定の匂いがだめになったり、食事の匂いそのものを受け付けられず、食べることができなくなります。
五つ目の症状は、頭痛や発熱です。
微熱がずっと続いたり、頭痛やめまいが起こって動けなくなることがあります。
六つ目の症状は、精神的な不安です。
イライラがおさまらなかったり、不安が大きくなって情緒不安定になります。
そして最後、七つ目の症状が、唾液過多と呼ばれるものです。
口の中がいつも乾いていたり、唾液が過剰に増えたり、粘度が高まったりします。
つわりの種類とそれぞれの対処法

つわりには7つの種類があります。
ここでは種類ごとの紹介と、それぞれに合った対処法をご紹介します。
①吐きつわり
一番有名なつわりの症状で、吐き気をずっと感じる状態です。症状が重い人は1日中吐き気を感じ、食事がとれないどころか、水さえも受け付けない人がいます。
〈対処法〉
吐きつわりはとにかく気持ち悪い状態が続くので、「食べられるものを食べられるときに食べる」ことです。食事の時間や量、栄養バランスにとらわれないでください。
ゼリーやプリンのようなのどごしのよいもの、アイスや氷などの冷たいもの、レモンや柑橘系の酸味の強いものが比較的食べやすいようです。ほかにも飴やガム、グミ、炭酸水なら口にできたという妊婦さんも。なんでもよいので口にできるものはないかチャレンジしてみて、少しでも食べられたものを食べて乗り切りましょう。
また、ビタミンB6を多く含む食べ物や生姜は、吐きつわりを軽減する効果があるといわれます。ビタミンB6を多く含む食べ物としては、赤身の魚やゴマ、海藻類がおすすめです。
吐きつわり中は嘔吐を繰り返して脱水症状になる危険性もあります。無理のない範囲でこまめに水分補給を心がけるようにしてくださいね。
引用:http://192abc.com/archives/pregnancy-childbirth20140605-2
②食べつわり
次は、まったく食べないと吐き気をもよおすので、ずっと何かを口にしていなければならない症状です。
空腹を感じると胸焼けをしたような感じになるそうです。
〈対処法〉
食べつわりはお腹が空くと気持ち悪くなるので、空腹状態にならないようにすることが大切です。食事は一度にたくさん食べるのではなく、複数回に分けて少量ずつ食べるようにしましょう。朝起きたときは空腹になっていて気持ち悪くなる人も。枕元にお菓子を置いておき、起きてすぐに食べるようにするのと効果的ですよ。
ただし、食事を分けて食べるとカロリーオーバーしやすいので、体重増加にはご注意を。できるだけ糖分や油分の多いものやチョコレートのような高カロリーのものは避けるようにしてくださいね。
引用:http://192abc.com/archives/pregnancy-childbirth20140605-2
③においつわり
嗅覚が敏感になり、苦手なにおいを嗅ぐと気持ち悪くなってしまう症状です。
普段は気にならなかった匂いまでも気になりだすことがあります。
〈対処法〉
特定のにおいに対して敏感になるので、そのにおいを遠ざけることが一番の対策です。炊きたてのご飯や炒め物、焼き魚など、火を通した食べ物のにおいは強くなりやすいので、極力避けるようにしましょう。無理に食事は作らずに、旦那さんには外で食事を済ませてきてもらうのも一つの方法です。
しかし、中には男性のにおいを不快に感じてしまう人もいて、苦手なにおいをすべて避けることは不可能です。そんなときは、好きな香りを染み込ませたマスクやハンカチを持ち歩くことです。苦手なにおいを感じたら、マスクやハンカチで鼻を覆うことで気持ち悪くなるのを軽減できます。
引用:http://192abc.com/archives/pregnancy-childbirth20140605-2
④眠りつわり
とにかく四六時中睡魔に襲われ、ぼーっとしてしまう症状です。気だるい感じが続くので、何に対してもやる気がなくなってしまいます。
〈対処法〉
とにかく眠くなってしまうので、無理に逆らわずに寝てしまうのが一番の対策です。眠くなるのは体が休息を求めているとも考えられるので、お腹の赤ちゃんのためにも眠って身体を休めてあげましょう。
ただし、仕事をしている人は職場で「眠る」のは難しいですよね。その場合は席を立って少し身体を動かしたり、ガムを噛んで顎を動かしたりして眠気を紛らわせましょう。ただし、眠気がひどいときに無理に仕事をしてもミスが増えてしまったり、ストレスが溜まるので、できれば上司に相談して少しの時間でも仮眠をとってくださいね。
引用:http://192abc.com/archives/pregnancy-childbirth20140605-2
⑤よだれつわり
よだれが過剰に分泌される症状で、ひどい人では口の中で対処できず、口の外に出さずにはいられない人もいます。
〈対処法〉
口の中に溜まったよだれの味やにおいを不快に感じるので、よだれが溜まったらすぐに吐き出せるようにしておくことがポイントです。ハンカチやティッシュを常備してこまめによだれを吐き出す、あるいはタオルを口に当てて唾液を吸い取りましょう。
また、よだれの味を別の食べ物の味でごまかす方法もあります。飴やガム、冷たい飲み物を持ち歩いて、気分が悪くなったらすぐに取り出せるようにしましょう。気分が悪くなってからではなく、こまめに少量ずつ口に含んでおくと不快感を軽減しやすくなりますよ。
引用:http://192abc.com/archives/pregnancy-childbirth20140605-2
つわりを軽減させるアイディア6選
どの症状にしても、つわりはやはり苦しいものですよね。
しかし安心してください。つわりには必ず終わりがきます。
「私だけこんなに苦しい」と思っていると、どんどん精神的な健康がおかされ、さらにつわりの症状が重くなってしまうので、「いつか終わりがくる」とあまり深刻に考えすぎないようにしてみてください。
そうすると、いつの間にか終わっていたりします。
いつか終わるということを前提にした上で、症状を軽減させる方法も日常生活にぜひ取り入れてみてください!
気休め程度に感じられても、実際効果は抜群ですよ。
①好きなものを食べたい分だけ食べる
つわりの時期は、栄養バランスを考えたり、量に関して神経質になりすぎる必要はありません。
食べられるときに、食べたいものを食べて、栄養補給しましょう。
②こまめに食事をとる
つわりは空腹を感じると症状が悪化します。
ですから、小分けにして胃腸に負担をかけないように食事をしましょう。
どうしても食欲がわかないときは、小さいおにぎりやサンドイッチ、ゼリー、ヨーグルトなど、手軽に食べられるものをつまむ程度にすることをオススメします。
③すぐ食べられるものを持ち歩く
不快な気分に襲われたとき、すぐに対処するために、持ち歩ける食事を常備しておきましょう。
酸味のあるレモン飴や梅干し、ガム、小さいおにぎりなどは、つわり用の軽食としてオススメです。
④こまめな水分補給をする
水分不足になりがちなつわり時期は、こまめに水分を摂取しましょう。
レモン水やお茶、炭酸水など飲みやすいものでいいのですが、カフェインの入っていないものにすることは気をつける必要があります。
⑤ビタミンB6を摂取する
つわり症状の軽減には、ビタミンB6の摂取が効果的です。
豚肉、ブロッコリー、あさりなどに豊富に含まれているので、ぜひ意識して取り入れてみてください。
⑥アロマオイルを使用する
つわり症状の緩和に効果的なアロマオイルを使用しましょう。
●グレープフルーツ
果皮から抽出したシトラスのさっぱりとした香りは精神的なリフレッシュに良く、また胃もたれのムカムカをサポートしてくれる働きがあると言われるため、多くの妊婦さんに好まれています。
●ベルガモット
アールグレイの香りづけに使用されていることで有名な精油です。
フルーティーな香りはストレスや苛立った心を落ち着け、明るい気持ちを取り戻してくれます。また、食欲がないときやムカムカするなどの不調時によく用いられます。●レモン
すっきりとした爽やかなレモンの香りは、妊婦さんの辛い不快感をリフレッシュしてくれます。また、高ぶった気持ちを抑え、思考をクリアにしてくれます。働く妊婦さんなどに好まれる精油です。
●ペパーミント
つわりの人でもミント系のガムを噛むとスッキリとしますね。透き通るような清涼感あふれる芳香は、ムカムカする気分をさっぱりとさせてくれます。
引用:http://www.amoma.jp/column/maternity/trouble/14287.html
まとめ
出典:http://be-body.info/a-mondo-tuwari
辛いつわりの症状も、時間がたてば、妊娠中の大切な思い出になります。
精神的な不安や苦しみによる影響も大きいので、なるべく考えすぎず、楽観的に対処できるといいですね。
症状を軽減させる方法は、どれも簡単なものばかりなので、ぜひ気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。