妊婦の貧血の原因と対策。それって鉄欠乏症貧血かも
妊婦さんの貧血の原因や対策について今回はお伝えしていきます。鉄欠乏性貧血というのをご存知でしょうか?貧血にならないために出来ることを今日から始めましょう。
妊娠中の貧血の原因は?
赤ちゃんが成長をしていくためにはママの血液が栄養や酸素の源なのでたくさん必要になります。赤ちゃんが成長するために優先的にママの体にある鉄分を使い栄養が運ばれますがママが貧血状態だと赤ちゃんに必要な栄養が行き渡らなくなる可能性もあるので貧血には気を付けたいものです。ぜひ、妊娠初期から貧血に気をつけることが大切になります。
妊娠していない時の女性の血液の量は体重50kgの方で4Lほどあります。妊娠初期から徐々に血液量は増し妊娠32週の頃には約1.5倍の6Lにもなります。血液量が増える理由は赤ちゃんの栄養や酸素を送ること以外に出産時の出血に備えても増えています。そして血液がドロドロしているのを防ぎ血液がスムーズに運ばれるように赤血球自体はほとんど増えず血液が薄まった状態になり貧血になりやすくなります。貧血状態のままだと体がキツく出産時の出血に耐えられないかもしれませんので出産前までに貧血は改善しておきたいですね。
正常なヘモグロビン値は妊娠していない女性で12g〜15g/dlあります。貧血になってしまうと11g/dl未満になってしまい貧血と診断されることになります。10g/dl以下になると貧血と診断されなくても体が疲れやすく、だるい、息切れや動悸といった貧血によくある症状がひどくなります。通常の日常生活が送れないくらい辛いということにもなりかねません。
あなたも貧血かも?
こんな症状が当てはまったら貧血かもしれません。
①めまいや立ちくらみがしていませんか?
②視界が暗くなったり目の前がチカチカすることがありませんか?
③動悸や息切れがある
④頭痛や倦怠感がある
⑤暑くもないのに脂汗をかく
⑥手や足先がしびれて力が入らない
⑦口内炎ができている
⑧顔が青白い
⑨氷や硬いものを好むようになった
⑩手足の感覚がおかしいと感じることがある
①①喉に違和感を感じる
このような症状がある場合、貧血の可能性があります。
妊娠中になりやすい貧血
直接的な鉄分不足によって起こる「鉄欠乏性貧血」。妊娠中になりやすい貧血で体内の鉄分不足によりヘモグロビンの生成がされなくなり貧血になってしまいます。血液検査でヘモグロビンが少なくなっていないか赤血球が小さくなっていないかを調べることができます。妊娠初期には約1.5倍、妊娠中期以降は約2倍も鉄分が必要ですので気を付けたいですね。
もう一つ「葉酸欠乏性貧血」というのがあります。葉酸は赤ちゃんの体や脳を細胞形成するのに必要な栄養素です。食事だけでは葉酸を摂取しづらいことや妊娠することで通常の2倍は必要です。葉酸が不足することで貧血以外に下痢の症状も起こります。こちらに血液検査をしますが葉酸不足の場合、赤血球が大きくなるので鉄が不足していても分かりづらいそうです。
貧血になると出産時以外にも影響があります。貧血でめまいや立ちくらみが起こるとふらついて転倒しお腹や腰をうつ可能性もあります。また、出産後の体力の回復が遅れ疲労が続いて育児にも支障が出てしまうことがあります。貧血くらいと安易に思わずに気を付けましょう。
貧血におすすめのスーパーフード!
アサイー
アサイーには鉄分がレバーの3〜5倍も含まれています。レバーが苦手な方にとってはアサイーで鉄分を摂取できます。レバーの方がヘム鉄で吸収率はこちらの方がいいですが非ヘム鉄であるアサイーはお肉ではないのでコレステロール値に関しては気にしなくてよくなります。鉄分欠乏性になってない限りはアサイーでも十分に鉄分を摂ることができます。
スピルリナ
出典:http://omotechou.com/supplement/rakuyogen/spirulina/
スピルリナとは幅が0.005〜0・008mm、長さは0.3〜0.5mmほどのらせんの形をしています。緑色で単細胞微細藻類で約30億年前に地球上に最初に出現し、それ以来、進化はしていないですが生き延び続けています。
このスピルリナにもレバーより多い鉄分が含まれています。鉄分の吸収率をよくするのにはタンパク質やビタミンCも一緒に摂取することで効率よく鉄分を摂取できます。このスピルリナはタンパク質も多く含んでいるので効果的と言えます。スピルリナに含まれているというクロロフィルは血液の材料で貧血の改善や予防にピッタリのサプリメントです。このスピルリナは体への吸収率がよく、約95%を2時間ほどで消化できるそうです。
鉄分を摂取する時の注意点
鉄分の吸収率をよくするにはタンパク質やビタミンCと一緒に摂取するのがいいとお伝えしました。鉄分の吸収をよくする上で気を付けたいのはタンニンを含んでいるコーヒーやお茶が含んでいるものとできるだけ摂取しないようにしましょう。コーヒーやお茶に含まれているタンニンと鉄は結合し「タンニン鉄」となります。このタンニン鉄は水に溶けにくく腸でも吸収もされにくく、せっかく鉄分を摂取しても体にとりこまれません。出来るだけタンニンの量が少ない麦茶やほうじ茶をとると安心です。
妊婦さんの貧血予防の体験談
妊婦さんの貧血の予防に関する体験談から心がけておくといいことなどを参考にして下さいね。
たんぱく質と鉄分が含まれている食べ物を心がけました。栄養をバランスよくとらなきゃと思っていました。鉄分は貧血なので摂るようにしていました。(28歳)
引用:http://akasugu.fcart.jp/ninshin/cyuuki/syoujyou/hinketsu/
妊婦になる前は海藻類は食べなかったのですが、貧血があったので、海藻類とほうれん草など鉄分豊富な食品をとるようにしていました。(27歳)
引用:http://akasugu.fcart.jp/ninshin/cyuuki/syoujyou/hinketsu/
妊娠中、貧血があり、鉄剤を処方されていましたが、仕事の朝礼中は、めまいがし立っている事がつらく休憩室で休む事が多くありました。鉄剤だけでは症状が良くなる事はないので、食事で摂るように心がけていました。
引用:http://akasugu.fcart.jp/ninshin/cyuuki/syoujyou/hinketsu/
貧血予防に良いと聞いて、納豆を気をつけて食べるようにしました。おかげで、出産まで貧血になりませんでした。(26歳)
引用:http://akasugu.fcart.jp/ninshin/cyuuki/syoujyou/hinketsu/
まとめ
今回は妊婦さんの貧血についてお伝えしてきました。妊娠中に血液が薄まってしまうのは妊婦さんの生理現象でもあるので仕方ないですが妊娠中期以降も血液量を増加させなければならないので鉄欠乏性貧血になりやすくなります。ぜひ、妊娠初期のうちから貧血予防に食事やスーパーフードといった鉄分の摂りやすい食材を取り入れて貧血を予防するように心がけておくといいと思います。赤ちゃんが成長するのに必要不可欠な血液ですので、ママは貧血にならないよう気をつけましょう。